『下痢』について語ろうと思います。
下痢の原因は大きく3つの原因があります。
- 細菌やウイルスによる感染
- 食べ物による腸の水分吸収の低下
- 食物に感作されるアレルギー
- 自己免疫疾患
①細菌やウイルスによる感染
こちらは皆さん一度はご経験のあるいわゆる
感染性腸炎です。
それまで便通に大きな問題がなかった方が、ある日を境に急に
下痢嘔吐等の消化管症状を発症します。
とても辛いですが、一週間程度で軽快することが多いです。
発熱腹痛、下痢で水分も取れないほどの状態であれば、
病院を受診し検査をしましょう。
細菌には抗生剤が効きますが、ウイルスには意味がなく、かえって
抗生剤による下痢を誘発する恐れもあるため、点滴や整腸剤で
経過を見ることも多くあります。
血便を認めるような感染性腸炎は、カンピロバクター腸炎という
感染による下痢のほか、長く続く場合には自己免疫性腸炎が疑われる
場合もあります。
患者さんは頑張って食べようされますが、
結論、水分摂取の方が大切です。
それまで元気に過ごされていた間の栄養の蓄えがありますから、
かえって下痢を助長させるようであれば、数日は無理に食べなくても
良いでしょう。
少しずつ食事を開始する際、
コンビニや薬局でも売っている、栄養剤の入ったゼリー飲料などは
お勧めです。
また、消化の良い物=白っぽい食べ物であることが多いので、
お買い物をする時は白っぽい色の食べ物を探してみましょう。
例えば、代表例ですと、
お粥、おうどんは白いですね。
お豆腐も消化にやさしいです。
お魚であれば、マグロよりも、鱈、鯛など。
お肉も、鳥、豚、牛の順で、赤みが増す=脂質が多い為、
回復食には鳥ささみの方が、腸炎後の腸管への負担は少ないでしょう。